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「かぐや姫の物語」見てきた 

絶賛放映中のスタジオジブリ最新作、「かぐや姫の物語」見てきました。

予告編のときから、かぐや姫が着物を脱ぎ捨てながら全力疾走する迫力満点のシーンが印象的で、今までにない表現方法に度肝抜かれましたね。

全編通して絵本がそのまま動いているかのようなタッチはとてもきれいでした。

あとかぐや姫かわいい。

高畑勲と言えば、自分は「平成狸合戦ぽんぽこ」が好きなんですが、この作品も相当気に入りましたね。

ストーリー自体は一般的な「竹取物語」そのままなんで、単純に見れば昔話をアニメーションで見てるだけなんですが、原作では描かれていないかぐや姫の心理描写が細かに描かれていてよかったです。


さて、以下は激しくネタバレを含みます!!





この映画の広告文句にもなっている「かぐや姫の犯した罪と罰」ですが、一体なんだったんでしょうね。

作品を見ていけば何となく察しはつきますが、かぐや姫の犯した罪は「地球(地上)での生活への憧れ」なんじゃないかと思います。
かぐや姫の元々いた世界(月)では、なぜかはわかりませんが「地球への憧れ」はタブーにされており、かぐや姫はそのタブーを破ってしまったために地球へ降ろされ、罰を与えられてしまった。
これが読み取れるのは、かぐや姫が地球に降ろされる前に月で会った人物を思い起こすシーン。
その人物も何らかの理由で地球に降ろされていた身で、月に連れ戻された後も地球のことが忘れられず、歌でその思いを歌っていました。かぐや姫が聞いて覚えていたのはこの歌ですね。

羽衣を着せられるとすべての記憶を失ってしまうとかぐや姫は言っていましたが、この女性の例や、最後のかぐや姫が地球を振り返り涙するシーンを見ると、完全に記憶を消すことはできないようですね。

さて、ではタブーを犯してしまったかぐや姫への罰とは何だったのか。
これは、かぐや姫が憧れを抱いた地球で苦しみを味わわせることじゃないかと自分は思いました。

かぐや姫は、自分の地球上での生活において、特に都に移ってからは様々な苦悩を強いられることになります。
翁の、自分の幸せを願う気持ちが逆に重くのしかかったこと。
自分を妻に迎え入れたいと考える5人のお偉方。
各々得がたき宝物にかぐや姫を例え、かぐや姫の要求通り実物を持ってきますが、すべて偽物でした。
野に咲く一輪の花を見てかぐや姫への想いを語る者もいましたが、偽のかぐや姫の姿を見るとやはり無理だと言い出す始末。
結局自分のことを本当に想ってくれている者などいなかったこと。

しかし、かぐや姫が心より愛せるものもありました。
それは、作中の歌にもしばしば表れますが、鳥・虫・獣・草・木・花などの自然でしょう。
そして、それら自然と戯れることはまさに生きることだったでしょう。
かぐや姫はしばしば幼少の頃遊んだ野山に思いを馳せますが、感情を表に出すことすら叶わぬ都での生活は死んでるも同様だったのでしょう。

こうして生きることの喜びと苦悩に葛藤する日々を過ごしたかぐや姫も、ある日ついに決断をしてしまいます。
帝がかぐや姫の元を訪れ、後ろから急に抱きつくシーンですが(帝まじ死ね)、このときかぐや姫は無意識の内か月へのSOSを発信してしまいます。
これはイコール「死んでしまいたい」という思いだと自分は考えます。
なぜ「月へのSOS=死」と考えたかは、最後に月の使者達がかぐや姫を迎えにくるシーンです。

なぜ月の使者達は阿弥陀如来のような姿だったのか。
これは「月=死後の世界」を表しているからだと思いました。
月では恐らく感情を出したり、何かに欲望を持つことも禁じられているのでしょう。もちろん「地球への羨望=生きたいと思うこと」も。月は死の世界だから生きたいと思うことは罪なのでしょう。

かぐや姫は死の世界で「生きたい」と願ってしまった罪への償いのために地球に降ろされ、様々な苦悩を強いられ、何度も生きようとする心を折りにかかり、最後にはやはり月に戻りたいと思わされてしまったのです。
翁に金の粒や綺麗な着物を与え、かぐや姫を都に連れて行かせたのもそのためでしょう。

しかし、一度は死に目を向けてしまったかぐや姫も、その後月の迎えが来るまで葛藤し続けていたんだと思います。
そして、最後の最後にかぐや姫が月の使者達の言葉に対して「この世は穢れてなんかいない」と説こうとしたことから、かぐや姫は苦悩をしながらも生きることを選ぼうとしたんじゃないかと思います。
でも時すでに遅し、羽衣を着せられたかぐや姫は死の世界へと連れ戻されてしまう。

自分が考えてたのはそんなところですかね。





最後にちょっとした気になったことなりぷち感想なり。

・捨丸は結婚して子供もいる身なのにかぐや姫と逃げようなんてふてぇ野郎だ。
・でも捨丸兄ちゃんいい人だからもっと早くくっついてればよかったのに。
・帝はまじ死ね。
・かぐや姫の笑顔とってもかわいい。
・パタリロみたいな顔の女中がいい味出してた。
・パタリロはかぐや姫にとって、媼と同じくらい気の許せる相手だったのだろう。
・パタリロ何歳?
・かぐや姫の声は非常に合っていた。
・ブルーレイ買うかも。
・翁最初いい人だったのに段々ダークサイドに堕ちて行って・・・でも月の仕業なら仕方ない。
・最後、月に赤ちゃん被せるのは蛇足だったかな・・・?
・作画がとにかくすごかった。

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